第14号(P.3)アメリカ ストライキへ前進する UTLA の闘い

──仲裁交渉から事実調査へ──

■ストライキが一歩近づいた

 10月3日の第2回仲裁交渉に続いて10月12日に行われた3回目の交渉でも当局は新たな提案を提示せず、調停は物別れに終わった。

 3回の仲裁交渉で合意に達しなかったため、事実調査に入った。事実調査にはかなりの期間を要するが、そのあと当局が満足のいく回答を出さなければ、UTLAはストライキに突入する。

■公立学校のこんな現実を必ず変える

 LAUSD(ロサンゼルス統一学区)は、「UTLAは誠実に協議に臨むことを拒否し、不誠実な目的(=ストライキ)を実現しようとしている。したがって、ストライキを行えばそれは違法だ」と主張した。

 「当局は、ささやかな賃金アップで私たちを買収しようとしているが、私たちは賃金のためにだけに闘ってきたのではない。毎日向き合っている現実を絶対に変えなければという思いでやってきた。教室にあふれる子供たちが一つの机を共有し、看護教諭は週に1度、カウンセラーは社会情緒不安定な子供を全員診きれない──それなのに、当局は生徒に必要な基本的な事柄に支払う金がないとうそぶく」と、組合委員長カプート-パールはストライキへの意欲を示した。(動労千葉国際連帯委員会 小島江里子)

写真は、上から

①10月12日には赤を着よう」赤いTシャツ姿で仲介交渉に公正な協約を求める組合員たち

②10月12日の仲介交渉に臨む協約交渉チーム

③「私たちが安定した生活を望むのはラジカルじゃない!」ロサンゼルス市庁舎の前で抗議する組合員たち

④ 11月集会に参加するジェイ・オニールさんがストライキ支持を表明