第14号(P.2後半)ウェストバージニア-全米の教育ストに学ぼう
(11・3- 1・4に、全米を席巻する教育労働者の大ストライキを切り開いたウェストバージニアから、州都チャールストンの中学校で教えるジェイ・オニールさんという 30 代の教師が参加することが決定していましたが、家族の緊急事態で来日がかなわなくなってしまいました。しかし、彼ら・彼女らの闘いを共有するために本記事は予定通り掲載します。)
ジェイさんは昨年 10 月、州政府による新たな教育破壊・教育労働者攻撃計画の発表に反撃し、同僚とともにフェイスブックを使ってグループを立ち上げ、州知事に5%の賃上げを求める運動を開始しました。
今年2月初頭には州南部の労働者たちが「違法」の重圧をはねのけて山猫ストライキ(組合非公認のスト)に突入し、3月には5%賃上げ実現を約束させました。
こうした中で既成労組もついに動き、2月下旬からは全州ストライキが実現。州内の学校は残らず休校となり、子どもたちも、労働の誇りをこめた「リスペクト」のプラカードを掲げる教師たちとともに街頭へ飛び出しました。
さらに、20 世紀初頭に激しく闘われた炭鉱労働運動の記憶もこの中で掘り起こされ、ストライキ闘争に力を与えました。
闘いはウェストバージニアからオクラホマやケンタッキー、アリゾナ、コロラドなど全米へと広がりました。さらには給食・スクールバス・清掃・事務などの学校職員も立ち上がり、炭鉱やトラックなどの現場から社会丸ごとの決起をつくりだしたのです。
ジェイさんたちのグループ「ウェストバージニア・ユナイテッド」は、「われわれは誇り高い組合員だ」と宣言し、ILWU(国際港湾倉庫労働組合)と同様に「1人への攻撃は皆への攻撃」を掲げて闘っています。アメリカの闘いに学び、続きましょう!
写真は、
チャールストンの州議事堂を占拠して集会を行う労働者たち(2月)
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