第12号(P.6後半~7前半)中東 パレスチナ・ガザから
私はパレスチナのガザ出身です。日本に最初に来たのは1989年です。名古屋に来ました。ガザにいた時は学生でイスラエルの占領下にありました。当時は今と違ってガザのあちこちにイスラエルの入植地があって、イスラエル軍がパレスチナ人の経済活動を制限したり、政治活動を弾圧したりしていました。
私たちのこのイスラエルの占領に抵抗する運動は1987年に始まりました。この運動はインティファーダ(蜂起)と呼ばれました、この自由と独立を求める戦いによって、1993年オスロ合意でパレスチナ自治区が出来ることになりました。
オスロ合意で国外にいたPLOの指導部はパレスチナに戻ってきました。彼らはイスラエルに対する抵抗運動を放棄しました。ガザの市民は次第に彼らPLOに失望しました。
2000年9月当時のイスラエルの首相シャロンによるエルサレムのアルアクサ・モスクへの侵入で新たな抵抗運動が始まりました。これはアルアクサ・インティファーダと呼ばれています。このイスラエルの新しい攻撃に、イスラエルに協力的なPLOに代わって、イスラム抵抗運動(ハマース)が中心となって戦い、ガザの政治はハマースが行うようになりました。
私たちの主張は、国連決議242にあるように、イスラエルの占領地からの撤退です。1948年の戦争で避難した故郷に帰ることです。これは難民帰還権として国際法の基本です。これは人としての権利であり、この権利を守るのは私たちの義務で
あり、名誉なのです。
4年前のイスラエルとの戦争でも2500人のガザ市民が殺され、今年の3月30日から始まった「土地の日」運動では毎日殺されています。私たちは自分の家に、土地に帰りたいだけなのです。イスラエルのミサイルやロケット、無人殺人機ドローンの攻撃に天井のない刑務所ガザから、手製の凧に魚を捕る網をつけて飛ばしたり、あるいは火焔瓶をつけてイスラエルに反撃しています。
Who needs the wars? - Capitalists. Who can stop wars? - Workers.
誰が戦争を必要とするのか? 資本家です。誰が戦争を止められるのか? 労働者です。
"Make firm our solidarity" Gambarimashou!
固く団結し、ガンバリマショウ!
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