第9号(P.7)日韓連帯 4・3チェジュ民衆抗争70年周年記念行事に参加して

広島 中島 健

 4月2日と3日、韓国の済州(チェジュ)島を訪問した。

 1945年8月15日、日本帝国主義を打ち破った朝鮮人民は、解放への怒涛の進撃を開始した。恐怖した米帝は、国連(米帝)による信託統治案をもって朝鮮革命の圧殺に乗り出した。1948年の南での単独選挙に反対する民衆決起が朝鮮半島を覆う。特に済州島では強烈なボイコットが闘われた。国家警察と反共右翼が、アメリカ帝国主義軍隊に使嗾(しそう)されて済州島民衆に襲いかかった。人民軍の蜂起は残酷に弾圧され、島民30万人のうち6万人が虐殺され、多くの島民が島を離れた。

 2日はチェジュ文芸センターで開かれていた「70周年記念事業委員会」主催の『記憶の中に花咲く平和の花』という集会に参加。3日、チェジュ4・3平和公園に直行。地元の女性から式典の進行状況の説明を受けた。会場の前の方に在日の方がたくさん参加していて、関西のテレビ局も来ていた。遺族会の会長に「広島の被爆二世です」と言うと握手を求められた。午後は、民主労総済州地域本部を訪問し、8・5国際反戦反核集会への賛同と8・6ヒロシマへの参加を、招請状(ハングル)と8・6ヒロシマを報道した新聞を見せてお願いした。三里塚空港反対同盟の萩原富夫さんから託された落花生をお土産として渡した。

 3月31日には民主労総の「民衆抗争70周年民衆抗争精神継承全国労働者大会」が開催されており、発表された「労働者、農民の共同の平和宣言文」は、4・3精神継承を誇らしく宣言している。


労働者、農民の共同の平和宣言文

「4・3抗争は分断を拒否し、自主統一祖国を建設しようとした民衆の偉大な闘争でした。

 ……私たちの近現代史において外部勢力の干渉と侵略に一番最初に抵抗したのは、まさに労働者、農民など民衆でした。労働者たちはゼネストという強力な武器で、農民たちは『農民軍』になってこの地の自主と平和のために一緒に戦ってきました。70年前のように、朝鮮半島の恒久的な平和のため、分断を蹴って自主的な統一へと一歩進むために、再び労働者、農民民衆が先頭に立たなければなりません」(抜粋)

(写真)

▼民間人虐殺の責任を負うアメリカ政府は謝罪しろ! 民主労総チェジュ本部を先頭にデモ

国際連帯共同行動研究所

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