第9号(P.4~5)フランスでストライキの嵐

公共部門の破壊をやめろ!

   フランス全土で、マクロン政権の鉄道改革計画に反対して国鉄労働者が長期のストライキに突入しました。

 CGT(労働総同盟)、Unsa(自由労組)、SUD(連帯労組)、CFDT(仏民主労組総同盟)の各鉄道部門(鉄道4労組)は、4月3日から6月28日まで、5日間で2日のストライキを行うと打ち出しています。

 スト初日の4月3日には清掃、電力、ガスの労働者、エール・フランス(フランス航空)労組も連帯スト。大学生・高校生もともに立ち上がっています。


   3月22日、国鉄労働者など公共部門労働者への12万人解雇計画に抗議する統一行動がパリをはじめ全国で闘われ、50万人が参加しました(一番上の写真)。同日SUD―Rail(鉄道)は無期限ストを宣言し、単独でストを決行しました。

 この闘いはさまざまな職場の労働者や学生との連帯行動となり、事実上のゼネスト的な闘いが実現。

 全国50カ所で国鉄労働者と公務員、教育労働者、医療労働者によるデモが行われ、大学改革に反対して全国数都市で大学を占拠して闘ってきた学生たちも合流しています。賃上げを要求して闘っているエール・フランス労組も、ストに入り、30%の便が欠航となりました。


    この春、マクロン政権の進める大学改革(大学当局による入学志望者の選別を可能にするもの)に反対し、学生たちが大学を占拠して闘っています。

(写真、上から2つ目から)

▼4月3日、フランス南西部・トゥールーズ駅前を通るデモ隊

▼1968年の「5月革命」の舞台となったパリ第4大学(ソルボンヌ)で、大学改革反対のデモに立つ学生たち(4月10日 パリ)