第7号(P.3)韓国 鉄道労組がついに被解雇者の復職合意かちとる!

 2月8日、韓国・民主労総傘下の鉄道労組が、2003以来不当に解雇された98人の労働者を復職させることで鉄道公社側と合意しました。パククネ打倒の「ろうそく革命」を牽引した2015年の74日間のストライキを頂点に、闘ってもぎとった歴史的な勝利です。

○鉄道労組カンチョル委員長の手紙 ―98名解雇同志の復職に寄せて

 昨日、ついに98名の解雇同志の原職復職に合意しました。言葉に表現できないほど胸がいっぱいです。初めに、長くて14年の歳月の苦しみの中で過ごしながら鉄道の公共性を守り、鉄道労組組合員の雇用と賃金、労働条件を守るために休みなく闘ってきた解雇労働者たちに尊敬と感謝の挨拶を送ります。

 今回の合意は単純に「復職」だけの意味を超えて、鉄道労組組合員同志の犠牲と苦労が無駄でなかったこと、鉄道の公共性を命のように大切にし国民と一つになって、鉄道民営化反対を叫んだ組合員同志の主張が決して間違っていなかったという事実を立証したものです。

 昨日の合意によって、65名の同志は今年上半期に復職し、20名は下半期に、13名は来年まで段階的に復職します。「共に行く、共に戻る」という言葉のように、98名の同志が同じ日同じ時間に、共に手をとって復職できない点は解雇同志と組合員同志に申し訳なく思うばかりです。

 今回の合意が解雇同志たちが苦痛の中で過ごした歳月をすべて補償することはできないでしょう。14年の歳月は、その何によっても補償することはできないでしょう。ただ、今回の合意が解雇同志の傷を癒す第一歩になることを望みます。解雇同志の子供たちは「私のお父さん、お母さんは鉄道に通っている」と自信をもって言うことができます。「あなたがいたから鉄道の公共性を守ることができた」と家族も堂々と話すことができるでしょう。大変で苦しい解雇の一日一日を共に耐えてくれた解雇同志の家族にも、頭を下げて感謝申し上げます。

 最後に、誇り高い1万8千の鉄道労組組合員に感謝の言葉を送ります。この間、間違った政府の政策に対して、市民の安全と鉄道の公共性を守ろうとした鉄道労組組合員と解雇同志の不断の努力と犠牲が今回の合意を導いた力です。終始一貫して労働組合に対する信頼と支持を送ってくれた組合員がいなかったら解雇者復職合意は不可能だったでしょう。すべて解雇同志と組合員同志の力で勝ち取った貴い結果です。

 これからです。われわれはここから止むことなく、一歩、また一歩踏み出さなければなりません。鉄道の積弊を清算し、統合鉄道を完成しなければなりません。この間、奪われた組合の権利を取り戻すために鉄道労組が進むべき道を黙々と歩んでいきます。その道の上で、全国鉄道労働組合委員長として果たすべき役割と任務を忠実に遂行します。もう一度、誇り高い鉄道労組組合員同志に無限の感謝の気持ちを伝えます。

2018年2月9日

全国鉄道労働組合委員長カンチョル拝