第7号(P.2)アメリカ 10・21国際反戦デー「女性の国防省デモ」呼びかけ

シンディー・シーハンさんは、トランプへの怒りを階級的に束ね上げることをめざし、今年の10・21国際反戦デーに「女性の国防省デモ」を呼びかけています。呼びかけ文の要旨を紹介します。

○2大政党の戦争機構と対決する、女性の国防省デモ

 1967年10月21日、アメリカ帝国主義のベトナム戦争に反対して5万人が国防省まで行進し、「ペンタゴン・マーチ」として有名になりました。この年に行われた全米の主要都市での多くの反戦デモ、そして1968年の大統領選挙に対する抗議行動とデモがゼネラルストライキの呼びかけにまで発展し、69年10月15日には、ベトナム停戦を要求して50万人が国防省に向かって行進しました。

 今も進行する全世界での米軍の侵略と2大政党による国防省予算の絶えざる増大に対して、私たちは21世紀の「ペンタゴン・マーチ」を呼びかけています。

 「女性の国防省デモ」という命名は、 この間の(トランプに反対して行われている)「ウィメンズマーチ」(女性デモ)のあるリーダーの言葉への回答です。彼女はこう言いました。「シンディー、あなたが問題にしていることはわかります。でも、『女性デモ』は、女性が自由にならない限り決して戦争の問題には取り組みません」。一方で、私たちの大半の信念は〝女性はアメリカが何兆ドルも使って何百万人もの人に爆弾を落とし、世界中の150以上の国を軍事的に占領している限り自由にならない〟というものです。

 私たちの要求はシンプルです。海外での戦争を完全に終わらせ、外国にある基地を閉鎖し、国防省予算を劇的に削減して国内のまともな社会保障予算に回すことです。

 反戦・平和、反帝国主義の声は、特にトランプの就任以来、多くの抗議行動・運動から締め出され、あるいは脇に追いやられてきました。そのうちの多くが戦争や戦争準備に対しての取り組みを拒否していますが、私たちはほとんどの社会的運動・環境保護運動に連帯します。戦争は、私たち全員にさまざまな影響を与えます。戦争は自然環境を破壊します。このデモは、戦争の共犯者である民主党のために投票に行こうという集会に堕落するものではありません。核による滅亡は、考えられないほどにリアルなものになってきているのです。私たちは平和のために、そして戦争機構に反対してデモをしなければいけません。

 アメリカ軍国主義の全容を明らかにし、全世界のすべての人民の解放につなげるために、私たちは、この行動への賛同を要請します。

 もしあなたが最初の呼びかけ人/ 支持者になってくださるならば、シンディー・シーハンのメール CindySheehansSoapbox@gmail.com に、お名前と所属・肩書きなどをお知らせください。

国際連帯共同行動研究所

新たな労働者の「インターナショナル」の建設を目指す研究所です。