第6号(P.6)川崎 地域の思いと結びついた12.16反戦集会&デモ

川崎 地域の思いと結びついた12. 16反戦集会&デモ

神奈川労組交流センター 上田 豊

 12・16川崎反戦集会&デモは予想以上の反応でした。改憲・戦争への動きが強まり、特に在特会が桜本地域にヘイトデモを行う動きもあり、労働者市民のなかに危機感と大きな関心があったと思います。

 集会終了後、「朝鮮戦争絶対止めよう」「ハルモニ・オモニの決起とつながろう」のコールでデモ行進に出発しました。集会会場の反対側にある体育館にいた中学生が鈴なりになって手を振り一緒にコールしてくれました。

 桜本地域まではあまり人通りがないところなのですが、マンションのベランダからも手を振って応えてくれました。

 桜本地域に入るとさらに大きな声援が寄せられました。商店街付近でバスを待つ女性が「ありがとう」とデモに声をかけてくれたり、横断歩道を渡っていた女性が「がんばって、がんばって」とエールを送ってくれました。

 さらに自転車に乗った年配の女性が「戦争絶対ハンタイ!」と大きな声で出しながら、デモ隊を猛スピードで追いかけてきました。後で聞くと在日の方でした。解散地点の四つ角近くまで一緒にデモして、最後はデモ隊に手を振ってくれました。

 関東最大の在日朝鮮人の集住地域である川崎市南部の桜本地域。70年代の朴鐘碩(パクチョンソク)さんの日立就職差別裁判の闘いの中から自らの生きる権利を求めて立ち上がった地域。この地域で、今この時代に集会とデモを行ったことに多くの参加者が「こういう闘いがやりたかった」と深く感動しています。

 次の課題もはっきりしてきました。地域における組織と運動をつくること、そのために継続した取り組みを強めていきたいと考えています。

国際連帯共同行動研究所

新たな労働者の「インターナショナル」の建設を目指す研究所です。