第14号(P.7)ドイツ 鉄道労働者国際連帯集会が成功
ドイツ・ベルリンで8月21日、GDL(ドイツ機関士労組)ベルリン都市鉄道支部のクルト・シュナイダー支部長の呼びかけで、民営化と労働組合破壊に反対する集会が開催されました。
この集会に、訪独中の動労水戸も参加。さらに鉄道労働者がストライキを闘っているフランスからも教育労働者が参加し、国際連帯集会となりました。
この集会は、GDLだけでなくEVG(鉄道・交通産業労組、「国労」)のメンバーも参加。組合の枠をこえ、民営化と労組破壊に反対する闘いの出発点を築く画期的な大成功を収めました。
あいさつに立ったクルト支部長は「私企業に株を売却する民営化の目的は賃金を低く抑え、もうけを増やすことです。労働条件の悪化は、民営化されればよりドラスティックに進むでしょう。政府も企業と一体で利潤を増やしコストを節約していく方向に立っています。私たちが抵抗して闘わなければ民営化の流れを止めることはできません。ひとつの労働者としてひとつの鉄道にいるんだという自覚をもち、全体で闘おう」と述べました。続いてEVGのマティアス支部長が、これまでの取り組みで世論が一定程度、民営化に反対する組合に味方してくれるようになったことを報告しました。
動労水戸の木村郁夫書記長は国鉄分割・民営化反対闘争と現下の闘いについて報告。福島第一原発事故以降の被曝労働拒否闘争への取り組みを語り「私たちはこれ以上の被曝強制を許さず、日本の核武装を止めるために、ストライキを闘い続けています」「今日、世界中で労働者のストライキが闘われています。私たちは日本の労働運動をよみがえらせ、世界の労働者と団結して、戦争と民営化によって労働者の命が奪われている社会を変えていくために闘っていきます。共に闘っていきましょう」と訴えると、会場から大きな注目と拍手が寄せられました。
フランスの教育労働者ラファエルさんも報告に立ち、「フランス国鉄労働者のストライキに学ぼう」「自分たちができること、共通点がはっきりした。GDLとEVGがともに進めば大きな効果がある」など、質疑や発言も積極的に出されました。
最後にクルトさんが「この2時間で、前に進めるという実感が強くなった。ともに学んで討論していきましょう」とまとめ。その後の交流会も盛り上がりました。(動労千葉国際連帯委員会・内田しをり)
0コメント