第13号(P.6)自主労働組合結成に弾圧、全国に広がる支援運動

 中国広東省深圳の佳士科技有限会社(溶接器材などを製作している)で今年5月から、工場での奴隷的な状況、不当解雇などに抗議して自主労働組合結成の運動が始まった。

 中国スターリン主義と会社はこの運動を徹底的に弾圧し、7月27日に労働者・支援30人、8月24日には支援の学生ら50人を拘束し、運動の先頭に立っていた先頭に立っていた沈夢雨さんも何者かにより8月11日に連行された。

 だがこの大弾圧は逆に運動の拡大を生み出し、公開書簡や釈放を求める署名運動など、中国全土で学生を先頭にした抗議と支援がますます不屈に広がっている。

 沈夢雨さんは、中山大学の大学院を卒業後、「決して後悔しない選択」として労働運動の世界に身を投じ、深圳の日系自動車部品工場の一介の現場労働者として働いた。彼女は現場で闘って5月に解雇されたが、その後直ちに佳士科技での闘いの支援に入り、連行されたのである。

 さらに、前後して80人の拘束という空前の弾圧は全国の労働者と学生の決起を呼び起こし、闘いは続いている。

 沈さんが日系工場でつくろうとしていたのは自主労組であり、佳士科技でも自主労組の結成が焦点になっている。今回の闘争は、スターリン主義のくびきを打ち破る労働組合の結成を激しく促している。

写真は、上から、

①広州日弘機電の工場の前で「違法なブラック企業」と書かれたTシャツを着て立つ沈夢雨さん

②沈さんら拘束者の釈放を訴える学生の集会「ただちに無罪の佳士科技の労働者を釈放しろ!」「人を殴るブラック警察、ブラック会社に処分を!」「労働組合をつくるのは無罪だ!」などの標語が見える。

③弾圧に抗議し、自主労働組合結成を支持する香港での労働者の集会

④工場前で警察と対峙する労働者

⑤~⑦弾圧に抗議し、釈放を求め、自主労働組合結成を支持する学生らの支援

国際連帯共同行動研究所

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