第12号(P.14)中国鉄道労働者連合会から日本の鉄道労働者への連帯の書

国鉄闘争全国運動7・1全国集会に、中国鉄道労働者連合会よりメッセージが寄せられました。ここに書かれているように、6月16日の「世界鉄道労働者デー」での鉄道労働者の行動に対して、中国政府と中国鉄道当局は激しい弾圧をかけてきています。しかし、このような不当な弾圧をはねのけて、中国の鉄道労働者は団結を求め、国際連帯を追求し不屈に決起しています。

 なお下の2枚の写真は、拘束された仲間たちの釈放を求める横断幕を掲げている中国尾鉄道労働者連合会の労働者とその家族たちです。右の写真には、「鉄道労働者デーの図を広げることは無罪だ」と書かれています。


 戦闘的日本の鉄道労働者の仲間の皆さん!

 私たちは、皆さんが7月1日に集団的行動を進めていることを良く知っており、心からの支持を表明します。

 皆さんが中国鉄道労働者に連帯書を送ってくださったことに感謝いたします。皆さんの連帯書は参加者を非常に鼓舞しています。皆さんが“616世界鉄道労働者デー”を支持してくれたこと、および皆さんの国の鉄道労働者の闘いに対して、私たちは心より感謝し、日本の鉄道労働者と中国労働者が団結しともに闘う決意を表明します。

 中国の市場経済とは、派遣労働者と非正規労働者の大量の増加であり、労働強化の増大であり、労働時間の延長であり、形を変えたピンハネであり、賃金の低下であり、労働者をますます過酷な状況に追い込んでいます。 中国鉄道総会社に所属する各職場もこのような状況ですが、運転士については、公然と労働者の休憩時間の侵害が存在しており、残業が気の向くままに行われ、残業代が支払われず、罰金が濫用され、思いのままに賃金がピンハネされ、職権が濫用されるなどを主とする搾取の現象が異常な厳しさで行われており、はなはだしきは過労死まで発生しています。

 私たちは日本の国鉄千葉動力車労働組合が、一貫して集団的行動によることを堅持して、労働者に対する攻撃に反撃していることを知っています。同時に中国の現状は、すでに極めて楽観できないものになっています。

 今年、“616世界労働者デー”を祝おうと、中国鉄道労働者の人権を守る運動の代表が、首都北京市の西旅客駅前で“616世界鉄道労働者デー”の図を手で持って写真を撮ろうとした時、突然多数の身分不明の人員による暴力的攻撃に遭い、その後中国警察に拘禁されました。そのうちの1人の代表は40時間留置させられて人身の自由を制限され、長時間にわたって取り調べ椅子に座ることを強制されました。その間、休憩は与えられず、耐えられないほど体を極度に疲弊させました。3人の代表は7~10日の拘留処罰を受け、代表の携帯電話と“616世界鉄道労働者デー”の図は押収されました。

 私たちは、世界の進歩的社会が、この種の労働者の人権と自由を公然と侵害する非人道的な恥知らずの行為に抗議し、譴責することを強烈に訴えます。“616世界鉄道労働者デー”の図を広げて示すことは無罪です。

 今こそまさに、中国鉄道労働者と日本の労働者が団結して、共に立ち上がる時代です! 全世界で吹き荒れる新自由主義の暴風、真っ向から労働者の団結を破壊する行為、そして民営化、外注化、非正規職化、奴隷化及び生活の悪化に反対して闘争を展開し、一人ひとりの労働者の誇りが尊重されて生きていける世界をともにつくっていきましょう。

 日本の鉄道労働者は、長きにわたる輝かしい闘争の歴史をもっています。中国鉄道労働者もかつて100年前に英雄的な集団的闘争の歴史がありました。しかしながらこの闘いの伝統は、数十年にわたって中断してきました。今日私たちはさらに資本の強権による圧迫に直面し、極めて少数の団結という水準の中で異常に苦しい闘争をし続けることを強いられています。しかし何が何でも、私たちは日本、韓国、アメリカなどの鉄道労働者とともに声をあげ、ともに闘い、未来を切り開きたいと思っています。

 “616世界鉄道労働者デー”を、私たちはともに闘いましょう! そしてまた、皆さんが7月1日の行動を成功させることを祈ります。

中国鉄道労働者連合会

国際連帯共同行動研究所

新たな労働者の「インターナショナル」の建設を目指す研究所です。