第6号(P.3~4)アメリカ サンフランシスコでの勝利
アメリカ
安倍、大阪市長・吉村の妨害を一蹴
サンフランシスコでの勝利!
サンフランシスコのエド・リー市長、「慰安婦」記念碑を市有財産にする市議会決議に署名
「慰安婦」正義連盟(CWJC)の報道発表(2017年11月22日)
2017年11月22日(現地時間)サンフランシスコ市長室は市長が決議に署名したことを明らかにした。この決議は市議会が満場一致で「慰安婦」記念碑を公式に市有財産にするものだ。
ジュリアン・タンCWJC共同議長――「安倍の慰安婦の歴史の否定と捏造は打ち破られた。安倍らは、真実を白状し、全世界の犠牲者に誠実で法的な謝罪を行わねばならない。サンフランシスコ市長も市議会も市民も、性暴力からすべての女性を守るに際して、日本政府の圧力に屈しなかったことは特筆すべきだ」と述べた。
リリアン・シンCWJC共同議長――「大阪を始め日本から『慰安婦』記念碑を支持する手紙が数百通もCWJCに寄せられた。日本の虚偽の指導者たちは5億㌦の宣伝予算を使って彼らの嘘を信じ込ませようとしているけれども、日本人民はそれに同意していない。彼らが真実を否定し、抑圧しようとすればするほど、運動はさらに拡大する」
フィリス・キムCWJC執行委員*――「日本政府は全世界の前で、歴史修正主義の立場を自ら白日の下にさらした。しかし、歴史否定は全世界の人民の意識をさらに高めるだけだ。この重要な真実を伝えつづけることの重要性が認識され、もっと多くの記念碑が世界中に立てられるであろう」
*2013年にグレンデール市で少女像設立を実現した運動の中心的活動家
慰安婦正義連盟(CWJC)は、サンフランシスコ湾岸地域のさまざまなコミュニティー組織と個人の連合体である。サンフランシスコで「慰安婦」を記念し、第二次大戦中に日本が植民地侵略戦争を行った時の日本軍性奴隷制度と人身売買制度について公衆を教育するために、15年8月に結成された。その目的は、歴史を記憶し続け、被害者に正義をもたらし、全世界で女性に対する性暴力を根絶することである。2017年9月22日、CWJCはセント・メリー公園拡張地で「慰安婦」に捧げる記念碑の除幕式を行った。
■1月8日の韓国外相の12・28「合意」についての発表の直後、フィリス・キムさんはKAFCのfacebookで次のように表明しています。
「韓国政府は再交渉を求めない。しかし、韓国政府が予算措置をとって基金を作るということは、合意の破綻を象徴している。それは合意そのものの欠陥によって破綻したのだ。
また韓国政府は、彼女たちの名誉と尊厳の回復の努力などの犠牲者の支援を続けることを明らかにした。
この声明に対して、日本の河野外相はすぐさま「日本は合意が履行されないことは決して受け入れない」と語った。
これらはすべて、「慰安婦」問題が日本政府・韓国政府の二国間では決して解決されない問題であることを証明している。というより、普遍的な人権問題として、国際的基準にのっとってのみ、解決しうることを明らかにしているのである。
ハルモニたちが国際基準にのっとって要求していることは次の7点である。
1.軍性奴隷制度が存在したことを日本が認めること
2.この犯罪について包括的に調査すること
3.閣議決定による正式な謝罪をすること
4.すべての犠牲者に政府が補償すること
5.犯罪者を訴追すること
6.日本の歴史及び教科書において、その教育を継続すること
7.記念碑及び博物館を、犠牲者を記憶し、また歴史を保存するために建設すること
日本の歴史修正への強力な意思、強力な外交力、天文学的な予算に対して闘う唯一の道は、われわれがもっと多くの記念碑を設置し、この歴史をわれわれの教科書に入れ、公衆を教育し歴史を記憶するための集会・展示会などを開催するということである。ともに活動していけば、われわれは変革をかちとれる!!!
ハルモニの大義と私たちの娘たちのために、よりよい世界の実現への変わらぬ支持に感謝します」
コラム アメリカ下院決議
2007年7月のアメリカ下院決議121号は特に重要だ。「日本の最重要の同盟国」で、議員の誰一人安倍に味方せず、満場一致で「日本政府が公式に帝国軍の責任を認め、性奴隷制度(慰安婦制度)を強制された女性たちに謝罪すること」を始めとする決議が可決されたのだ。これは、日系アメリカ人社会も含めて韓国系・中国系・フィリピン系など多くの人々が、出自の違いを乗り越えて団結して全米各地で地道に、小集会・講演・署名活動などを積み重ねてきた成果だ。日本軍のインドネシア占領中に軍隊慰安婦にされたオランダ人女性(後にオートストラリアに移住)も、下院で証言している。世界に先駆けて、オランダ議会、オーストラリア議会は、米議会同様の決議をあげている。
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