第20号(P.8)星野文昭さん仮釈放不許可を許さない! 4・12国際連帯集会を開催

 4月12日に東京で開催された星野文昭さん解放国際連帯集会での、米スティーブ・ゼルツァーさんの発言要旨を紹介します。(事務局)

 仮釈放の不許可は許しがたいことです。腐敗した安倍政権はあらゆる民主的権利を踏みにじっています。とりわけ、福島をも舞台とするオリンピックを日本に招致したことは犯罪です。今も住民、特に子どもたちが放射能汚染にさらされ、融解した核燃料棒の撤去作業に携わる労働者が被曝しています。こうした人権侵害、社会的権利の侵害と星野さんの投獄はひとつながりです。

 米軍基地撤去を求める現在の沖縄人民の闘いは、星野さんが担った日米安保・軍事協定との長きにわたる闘いとつながっています。

 私も40年前にアメリカで、多くの青年とともにアメリカのベトナム、カンボジア戦争とアジアの軍事化に反対して闘いました。アメリカのパートナーとして犯罪的な戦争を支えてきた日本帝国主義に対しても闘いました。

 アメリカでは現在、300万人近い人々が投獄されています。その多くが黒人、非白人です。アフリカンアメリカンのケビン・クーパーさんは警察によるでっち上げで何十年も投獄されており、再審を求めて闘っています。科学的に無実を証明するためにDNA鑑定を要求しています。支援委員会の長きにわたる闘いで全米に支持が広がり、カリフォルニア州知事が全面的な再鑑定を命じるに至りました。世界的に著名なジャーナリストで通信労組の組合員、そして反帝国主義の闘士であるムミア・アブ=ジャマルさんの事件についても同じです。減刑や恩赦を管轄する州政府に対して、われわれは今も政治闘争を続けています。

 資本主義のシステムが制御不能となっている現在、トランプ政権は安倍とともに全世界の労働者を奴隷にして利潤を上げようとしています。彼らは、労働者階級の解放と帝国主義による絶え間ない戦争を止めるために闘った星野さんの闘いと思想を恐れています。それは現在、米軍による沖縄占領の継続、そして安倍が狙う憲法9条破壊策動に反対する大きな闘いが存在しているからです。

 沖縄人民の歴史的な闘いは、アメリカにおいても広がっています。そしてこれは、日帝の軍隊による日本軍軍隊慰安婦や徴用工などの軍事奴隷化を否定しようとする安倍政権に対する闘いとも結びついています。

 星野さん、そして全世界の労働者階級の囚人のために統一戦線を築く必要があります。われわれはアメリカで星野さんのことを労働者に伝え、解放への支持をつくりだす闘いを続けます。労働組合に働きかけ、サンフランシスコ労働組合協議会で星野解放を求める決議を上げるようにします。

 われわれの星野解放闘争は彼が刑務所から釈放され、ともに新たな世界を実現する闘いができるようになるまで続きます。ムミア解放闘争もそうです。きょうだいであり同志である星野さんの解放のための全世界的な闘いを決して止めません。

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国際連帯共同行動研究所

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