第19号(P.6)沖縄  3・16県民大会 安倍への怒り爆発

安倍政権が3月25日から辺野古の新たな区域への土砂投入を宣言する中、3月16日に「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める県民大会」が那覇市の新都心公園で開かれ、主催者の目標を超える1万人以上が結集した。開始前に会場は埋め尽くされ、最寄り駅から会場への列も貸切バスでの来場者も、開始時間後も途切れることがなかった。

 県民大会は主催者を代表して、共同代表であり、星野文昭さん解放を求める意見広告(琉球新報と沖縄タイムスに掲載)に名前を連ねた稲嶺進・前名護市長のあいさつから始まった。稲嶺氏は「このような県民大会を何度開催し、県民の意思を示さなければならないのか。ワジワジーする」「この2月の県民投票で沖縄の民意は示された。しかし岩屋防衛相は、『県民投票前から工事は続行するつもりでいた』と言った」と激しく弾劾し、「(国の)間違った計画を白紙撤回するまで力を合わせて頑張ろう」と力強く訴えた。さらに各地を代表した若者の訴えには、会場から多くの拍手が送られた。

 最後に、「土砂投入をやめろ!」「民意は示された!」のメッセージボードをかざし、「ガンバロウ」を三唱して終了した。

 採択された県民大会決議は、日本政府に対し、県民投票の民意に従い、辺野古新基地建設をただちにやめるよう訴えるとともに、すでに辺野古の海に投入した埋め立て土砂の撤去、オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の即時閉鎖と返還などを要求している。

 大会から2日後の18日、北部の今帰仁村(なきじんそん)の港にジュゴンの死骸が漂着した。生息が確認されていた3頭のうちの1頭と見られ、他の2頭の消息も不明だ。辺野古の工事や土砂運搬船の航行によるものであることは明らかだ。怒りは沖縄全島を覆っている。

 全国港湾労組は、2月24日に続き3月31日から波状的にストライキに立つことを決定した。県民投票の圧勝からさらに次の闘いへ! 新たな全島ゼネストに向かって闘いぬこう!  (研究所事務局)

国際連帯共同行動研究所

新たな労働者の「インターナショナル」の建設を目指す研究所です。