第19号(P.5)韓国 民主労総 3・6ゼネストに2万人決起

 ムンジェイン政権は財閥の要求を受け入れ、「弾力勤労制」(変形労働時間制)の拡大や労働者の権利を奪う法改悪を矢継ぎ早に進めようとしている。許しがたいことに、争議時の職場占拠禁止やスト破りの容認、使用者による一方的な団体協約解約の容認なども狙っている。

 これに対して3月6日、民主労総が労働法改悪阻止や労働基本権の獲得などを掲げてゼネストに立ち上がった。ソウルの国会前で開かれた総力闘争大会には3千人が結集し、全国13カ所で約2万人が決起した。民主労総はこの日を労働改悪阻止のゼネスト闘争の本格的な出発点と位置づけ、国会前での籠城(ろうじょう)闘争に突入。3月末の第2次ゼネスト、4月の大規模ゼネストの方針も打ち出した。


3・1独立運動100周年 各地で行動

 日帝の植民地支配下におかれていた朝鮮の労働者人民が民族解放を求めて立ち上がった1919年の3・1独立運動から100年。民主労総がムンジェイン政権による弾力勤労制(変形労働時間制)拡大反対の3・6ゼネストを構える中、全国で行動が行われた。プサンでは民主労総が主導して市民大会を開催し、日本政府や戦犯企業への謝罪・賠償を求めた。徴用工像を日本総領事館前に設置しようとしたが、許しがたいことに日本政府の要請を受けた警察に阻止された。

 2月28日には、韓国と北朝鮮の計76の女性・市民団体がソウルで記者会見を開催した。日本軍軍隊慰安婦被害者の支援団体代表は「日本が自らの戦争犯罪を認め、日本軍性奴隷制と強制労働被害者たちに対する法的責任を果たすその日になって、ようやく私たちは本当に解放されたといえるだろう」と語った。(動労千葉国際連帯委員会・内田しをり)


写真は上から、

①テウ造船売却反対の訴え

②赤いゼネスト旗を先頭にデモ

③組合員たちが一斉に「労働法改悪阻止!」のバナーを掲げる

④プサンでの市民大会