第19号(P.4)日韓連帯 旭非正規職支会 第4次遠征闘争へ AGC本社に要請書を送付

2月15日、韓国テグ(大邱)地方検察庁キムチョン(金泉)支庁が、AGCファインテクノ韓国(当時代表・ハラノタケシ)と下請け会社GTSの当時の代表などを派遣法違反の疑いで起訴しました。

 3月25~30日の日本遠征闘争を前に、旭非正規職支会はAGC(旧・旭硝子)本社に要請書(右に抜粋を掲載)を送付しました。

 これに対してAGCは「本件につきましては、AGCファインテクノ韓国株式会社において適切に対応しており、AGC株式会社としてコメントする立場にはありません。従いまして、当社としましては、要請書で要求されている事項につきまして、お受けできないことを、この書面にて回答いたします」などと返答してきました。

 しかし、労組結成の報復にメール1通で178人もの労働者の首を切って路頭に放り出した卑劣な資本のどこが「適切」なのか! そもそも、「AGCファインテクノ韓国は別法人」と言って毎回逃げ回るAGC本社がなぜAGCファインテクノ韓国の対応を「適切」などと言えるのか! 労働者一人ひとりの命や人生などなんとも思わない、本当に許しがたい対応です。

 2015年の労組結成に対する178人集団解雇から4年。AGCに今こそ責任をとらせ、解雇撤回・原職復帰をかちとりましょう! 次号では、第4次遠征闘争の報告をたっぷりと掲載する予定です。(動労千葉国際連帯委員会・内田しをり)


【要請書】

 2019年2月15日、大邱司法検察庁金泉支庁は、AGCファインテクノ韓国(株)およびハラノタケシなどを不法派遣(派遣勤労者保護などに関する法律違反)の嫌疑で起訴しました。すでに労働部も2017年9月、「AGCは社内下請け会社労働者178名を直接雇用しなさい」という是正命令を出しました。AGCの不法行為が明確になりました。

 2015年7月、AGC非正規職労働者たちは、集団解雇されました。3年9カ月が過ぎました。その間、韓国労働部と検察は、AGCの社内下請け会社労働者採用を不法派遣と判断しました。不法行為は処罰を受けなければなりません。被害を受けた労働者たちの権利は一日も早く回復されなければなりません。

 旭非正規職支会は3月25日からAGC本社抗議訪問のため日本に行く予定です。3月28日のAGC第94回株主総会を前にしています。株主総会を前に円満な解決のために面談を要請します。

(中略)

 旭非正規職支会は、面談と共に下記内容を要求します。

 日本AGCが、旭非正規職支会組合員たちに対する不法派遣を認定し、希望するすべての解雇労働者たちをAGCファインテクノ韓国(株)で、正規職として雇用するように指示することを要求します。

 GTSが旭非正規職労働者たちを集団解雇したことについて、日本AGCとAGCファインテクノ韓国(株)に法的責任があります。解雇問題をただちに解決するために、AGCはAGCファインテクノ韓国(株)が労働組合を認め、旭非正規職支会との交渉に応じるよう指示することを要求します。

2019年3月13日 金属労組亀尾支部旭非正規職支会


写真は、

昨年3月2日に東京都内で開催された旭非正規職支会支援・連帯集会。右からナムギウン首席副支会長、ソンドンジュ文化体育部長、チャンミョンジュ調査統計部長


国際連帯共同行動研究所

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